2005年08月27日(土) 00時00分
県警への相談減少/架空請求被害は大幅増(朝日新聞・)
県警に寄せられる犯罪被害や生活安全の相談件数が激減——。7月中の総受理件数は1778件で、昨年同月比で50・8%の減少となったことが、県警のまとめでわかった。
減少の原因は単純で、振り込め詐欺の一つ、架空請求詐欺の相談が減ったことが大きく影響。県警広報広聴課によると、7月の架空請求についての相談は昨年同月比で1536件(83・9%)減少した。
昨年、県警にあった相談総数は、4万1278件で、過去最高を記録。このうち架空請求に関する相談は52%を占めたが、今年に入り減少傾向をみせ、7月末現在で比べると今年は4420件(40・8%)減った。振り込め詐欺の別形態、オレオレ詐欺の相談も、7月末現在で、約6割近く減少。
一方で、架空請求詐欺の被害は大幅に増加している。被害届は27件(7月現在)で、昨年同期比でみると、ほぼ倍増。被害額は約4401万円で、約2千万円増加した。
相談件数と届けられた被害との間の「反比例」について、県警も「はっきりした理由はわからない」という。ただ、相談件数が減った一因として「広報などで、架空請求などの詐欺について、一般に知られるようになった」と指摘。その上で、「振り込め詐欺では、手口が次々と巧妙化され、新手のやり方で被害にあうケースもある。不審だと感じたら何でも県警に相談してほしい。相談や被害届が端緒となって事件化され、解決にもつながる」と呼びかけている。
他方、「融資保証金詐欺」の被害の急増も目立ち、昨年は7月現在で約564万円だったのが、今年は6500万円を超えている。
(8/27)
http://mytown.asahi.com/akita/news02.asp?kiji=7161
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