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2005年08月22日(月) 00時00分

アガリクス、コエンザイムQ10… 国立健康・栄養研究所 ホームページで公開 東京新聞

 アガリクス、メシマコブ、コエンザイムQ10…。ブームになっているさまざまな健康食品について、国立健康・栄養研究所(東京)が二十二日までに、成分や有効性、安全性などの詳細な情報をデータベース化し、ホームページで公開した。

 「免疫力を高める」「ダイエットに効く」とテレビや雑誌で宣伝されるものの、実際の効果についてはあいまいな表示が多く、「宣伝ではない正確な情報を知りたい」という消費者の声に応えるのが目的だ。

 データベースは健康食品の素材二百四十種類以上について、把握できる限りの研究論文や実験結果を集め、安全性や有効性を評価している。

 例えばアガリクスは「別名はヒメマツタケ。俗に『抗がん効果がある』といわれ、健康食品も数多くみられるが、ヒトでの有効性と安全性は信頼できるデータが見当たらない」。コエンザイムQ10は「うっ血性心不全や高血圧などで有効性が示唆される文献があるが、高血圧の薬との併用は注意を要する」とまとめている。

 ほかにも納豆やサフラン、スッポン、サメ軟骨といった食品も掲載し、人気のある健康食品の素材はほとんど網羅した。サフランでは「大量に摂取すると子宮への刺激が強いため、妊婦は大量摂取を避けた方がいい」と警告している。

 研究所の梅垣敬三健康影響評価研究室長は「健康食品といっても、食べ過ぎると有害なものもある。効果ばかりに目を向けず、安全性を考える目安にしてほしい」と話している。

 ホームページはHttp://Hfnet.nih.go.jp/


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050822/eve_____sya_____001.shtml