2005年08月10日(水) 16時17分

「自分は死刑になる」　容疑者、性癖の異常を自覚　自殺サイト殺人（産経新聞）

　自殺サイトを悪用した連続殺人事件で、男女三人の殺害を自供した大阪府堺市の派遣会社社員、前上博容疑者（３６）＝殺人容疑などで逮捕＝が、接見した弁護士に対し「自分は死刑になるんだろうと思う」と淡々と話していたことが十日、分かった。事件を引き起こしたことを反省する一面もみせる一方、殺害に及んだ経緯について「なぜか分からない」と話しているという。
　弁護士は逮捕後三日目の七日に、捜査本部が設置されている河内長野署で約三十分間にわたって接見。「何人殺したのか」と尋ねると、落ち着いた口調で「三人です」と答え、通行中の中学生らの口をふさいで失神させるなどして、平成七年から十四年の間に三回逮捕された事件の経緯も詳細に説明したという。
　また、昨年十一月に発生した奈良の女児誘拐殺人事件について感想を求めると、「自分と同じように特有の性癖を持つ人がいると思った」と話し、「自分は死刑になるんだろうと思う」と述べたという。
　弁護士によると、前上容疑者は、口をふさがれ窒息する姿に興奮する性癖が異常だと自覚しているが、「なぜこうした性的衝動が自分に起きるのかわからない」と話しているという。弁護士は、「三人を殺害したことについて反省しているように感じた。こちらが取っているメモに間違いがあると、それを一つ一つ指摘し、注意深い側面も持っているという印象も受けた」と話している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050810-00000036-san-soci