2005年08月07日(日) 11時02分
自殺サイト殺人 中3男子とみられる遺体の一部発見 大阪(毎日新聞)
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被害者が遺棄されていると思われる山中への道で規制をする警察官=大阪府和泉市で6日午後7時8分、望月亮一写す |
インターネットの自殺サイトで誘い出された大阪府豊中市の長元美智子さん(25)が殺害・遺棄された事件で、殺人容疑などで逮捕された同府堺市鴨谷台1丁、派遣会社員、前上(まえうえ)博容疑者(36)が府警河内長野署捜査本部の調べに「他にも2人を殺した」と供述した。6日夕、捜索が行われ、同府和泉市の山中で供述通り神戸市北区の中学3年の男子生徒(14)とみられる遺体の一部を発見した。もう1人は東大阪市の大学生の男性(21)で、同府河内長野市の山中に遺棄されたとみられるが、荒天のため捜索が中止された。事件は、自殺サイトを使って誘い出した人を無差別に殺害する連続殺人事件に発展する可能性が高くなった。
調べでは、男子生徒は5月21日未明から行方が分からなくなっており、自殺をほのめかすメモを残していた。大学生は1人暮らしで、自殺サイトに興味を示していたといい、6月上旬から連絡が取れなくなっていた。それぞれの家族が捜索願を出しており、不明時期や年齢などから被害者はこの2人とみている。
調べに対し、前上容疑者は「男でも女でも、口をふさいで苦しむ姿に性的興奮を覚えた。自分は自殺するつもりはなかった」と供述している。前上容疑者は95〜02年にかけ、通りがかりの中学生などの口をふさいでけがをさせる傷害事件で3回逮捕され、02年8月には懲役10月の実刑判決を受けていた。【石川隆宣、勝野俊一郎】
(毎日新聞) - 8月7日11時2分更新
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