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平成17年4−6月期決算でイー・トレードは、一般企業の売上高にあたる営業収益が102億円と、松井証券(96億円)をかわしてネット証券首位となった。経常利益や最終利益は松井が首位を維持した。
イー・トレード躍進を支えるのが、格安な手数料による「薄利多売」(北尾CEO)戦略だ。
4−6月の3カ月間で、月間平均約3万口座ずつ増やし、7月には70万口座を突破した。
同社によると、新たな口座開設者の約6割は株式投資の経験者がなく、年齢20−30代が5割を超える。
さらに“北尾効果”もささやかれる。「ネット証券全般に顧客を拡大しているが、特にイー・トレードの勢いがすごい。ライブドアVsフジテレビで北尾氏の知名度が上がったことと無関係ではない」と兜町筋。
「ホワイトナイト(白馬の騎士)」を買って出たものの、結局両社の和解で肩透かしをくった形の北尾氏だが、しっかりと実利につなげたようだ。
今年3月末時点で株式委託売買代金で全証券会社中トップとなり、個人の委託売買代金ではシェア22%を獲得、野村に2.7倍もの差を付けたというイー・トレードだが、北尾氏の野望はさらに広がる。
これまでネット証券が不得意だった株式公開の際の主幹事業務への参入を決め、「すでに10数社決めている」と北尾氏。グループでベンチャーキャピタル事業を手がけていることが有利に働いているようだ。
グループ傘下のイー・トレードと、SBI証券(旧ワールド日栄フロンティア証券)、エース証券の3社合計の証券総合口座数は、野村、大和、日興、新光に次いで業界5位、預かり資産残高も10位に浮上。北尾氏は「ネットとリアルの融合を図る」としており、総合証券グループ化も視野に入る。
「もしいま私が野村にいたら、(イー・トレードの躍進に)たいへん憂慮しているだろう」と語る野村証券出身の北尾氏。その野村はどう動くのか?
ZAKZAK 2005/07/28