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逮捕されたのは、横浜市瀬谷区橋戸三、無職和田章容疑者(34)。調べでは、和田容疑者は同日午前十一時半ごろ、横須賀市吉倉町の無職女性(95)方を訪れ、女性に「昨年二月に行った下水工事の未払い分二万九千四百円を受け取りにきた」と言って現金を詐取しようとした疑い。
女性は支払いのため、銀行で預金を引き出そうと自宅を出たところを巡回していた同署吉倉駐在所の巡査部長(42)が発見。女性の自宅にいた和田容疑者を追及したところ、架空工事の代金を請求したことを認めたため、逮捕した。
女性は認知症気味で、八十七歳の妹と二人暮らし。一年ほど前、約一千万円の金が引き出されているのを不審に思った取引先の銀行から、同署に連絡があり、その後も近所の住民などから「代金請求の工事業者が来ている」といった通報を受け、同署で重点的に女性宅を巡回していた。
調べに対し、和田容疑者は二年ほど前、知人の男と女性宅周辺で下水清掃の仕事をしていて女性が認知症気味だと知り、架空請求で代金をだまし取ろうとしたと供述しているという。同署で余罪を追及している。
一方、同署からの連絡で同市長寿社会課が女性の財産保護のため、弁護士を後見人に選任しようと、成年後見制度の適用を裁判所に申し立てる準備を進めていた。今回の逮捕を受け、同課は制度適用について女性との話し合いを急ぐとともに被害予防にもなる生活支援のヘルパー派遣サービスが利用できるよう介護保険制度の適用も進めたいと話している。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20050715/lcl_____kgw_____000.shtml