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男は２００２年４月に入社以来、顧客の口座から不正に出金したり、架空の株式買い付け話などを繰り返して、個人と法人の計約６０の顧客をだましたといい、同証券や顧客から詐取した総額は二十数億円に上るという。
男は「顧客の損失の穴埋め資金や生活費に充てた」などと供述。捜査二課などは裏付けを急いでいる。
調べでは、男は昨年６月初め、偽造印鑑を使って投資信託売却と現金払い戻しに必要な書類を偽造し、名古屋市の無職男性（８０）の口座から現金約６３０万円をだまし取った疑い。
同証券に昨年６月上旬、別の顧客から「残高が合わない」と問い合わせがあり、内部調査をしたところ発覚。男は昨年６月１５日に懲戒解雇された。
同証券広報部は「お客さまに迷惑をおかけした。再発防止に万全を期す」とコメントを出した。
ZAKZAK 2005/07/14