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逮捕されたのは、中国籍の豊島区西池袋二、私立大学三年郁華容疑者(27)。調べでは、郁容疑者は三月十五日から十七日にかけ、自宅のパソコンから米国やフィリピンのサーバーを経由して、千代田区にあるツーリズム社のサーバーに約十九万回にわたり不正アクセス。インターネット会員の名前や住所、会員ID、パスワードなど計約十六万件の情報を不正入手した疑い。
調べに対し「学費を稼ぐためにやった」と供述しているという。
郁容疑者のパソコンには、ツーリズム社のほか▽インターネット関連会社「カカクコム」(文京区)の約九万件▽人材派遣会社「アデコ」(港区)の約八万件▽静岡新聞(静岡市)の約四万件−など、計十三社の個人情報が残っていたことも判明。同センターは、今年一月初旬から六月にかけて、不正入手したとみている。
また、DVD通信販売業者の三十数人分のクレジットカード情報も残されていた。
郁容疑者は中国語のサイトから「SQLインジェクション」と呼ばれる不正アクセス方法を実行するプログラムをダウンロードし、犯行に用いたという。入手したメールアドレスは「一件七十銭や二円で販売した」と供述。迷惑メール業者などに売っていたとみられている。
郁容疑者は、二〇〇〇年四月に上海から入国。「高校生のころからパソコンに興味があり、勉強していた」と供述しているという。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20050706/eve_____kei_____000.shtml