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2005年07月06日(水) 00時00分

個人情報入手は52万件 14社に不正アクセス 東京新聞

 東京都新宿区の旅行会社「クラブツーリズム」の約九万人分の顧客情報が流出し、不正アクセス禁止法違反容疑で中国人留学生が逮捕された事件で、留学生が十四社から個人情報約五十二万件を入手していた疑いがあることが六日、警視庁ハイテク犯罪対策総合センターの調べで分かった。同センターは留学生の自宅からパソコン三台を押収、解析を進めている。

 逮捕されたのは、中国籍の豊島区西池袋二、私立大学三年郁華容疑者(27)。調べでは、郁容疑者は三月十五日から十七日にかけ、自宅のパソコンから米国やフィリピンのサーバーを経由して、千代田区にあるツーリズム社のサーバーに約十九万回にわたり不正アクセス。インターネット会員の名前や住所、会員ID、パスワードなど計約十六万件の情報を不正入手した疑い。

 調べに対し「学費を稼ぐためにやった」と供述しているという。

 郁容疑者のパソコンには、ツーリズム社のほか▽インターネット関連会社「カカクコム」(文京区)の約九万件▽人材派遣会社「アデコ」(港区)の約八万件▽静岡新聞(静岡市)の約四万件−など、計十三社の個人情報が残っていたことも判明。同センターは、今年一月初旬から六月にかけて、不正入手したとみている。

 また、DVD通信販売業者の三十数人分のクレジットカード情報も残されていた。

 郁容疑者は中国語のサイトから「SQLインジェクション」と呼ばれる不正アクセス方法を実行するプログラムをダウンロードし、犯行に用いたという。入手したメールアドレスは「一件七十銭や二円で販売した」と供述。迷惑メール業者などに売っていたとみられている。

 郁容疑者は、二〇〇〇年四月に上海から入国。「高校生のころからパソコンに興味があり、勉強していた」と供述しているという。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20050706/eve_____kei_____000.shtml