2005年07月03日(日) 09時29分

文化財デジタル画像、「電子すかし」で保護…総務省（読売新聞）

　総務省は、美術館や博物館が所蔵している絵画や彫像などの文化財のデジタル画像の「流通ルール」をまとめた。

　違法なコピーや不正な画像情報の転売を防いで安全に売買できる仕組みを研究したもので、５日に開くシンポジウムで報告する。

　具体的には、画像データに作品名や作者、所蔵館、画像の利用料金といった基本情報や、不正コピーでないと証明する「電子すかし」を埋め込んで違法流通を防ぐ。所蔵館と利用者の間に、流通を仲立ちするセンターを設け、画像利用の受け付けや料金受け取りを代行させる。出回っている画像が本物かどうかもセンターが診断して、流通の安全を保つ。デジタル技術の進展に伴い、美術館などは所蔵品をデジタル画像として記録する作業を進めている。しかし、デジタル画像は複製しても画質が劣化せず、不正コピーが出回る恐れがあるため、ほとんどが館内利用にとどまっている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050703-00000102-yom-soci