2005年06月30日(木) 03時20分
リッチランド 海外で資金洗浄か 警視庁、財務省資料を押収(産経新聞)
健康食品販売「リッチランド」の出資法違反事件で、同社側が出資金をマネーロンダリング(資金洗浄)するため海外送金していた疑いがあるとして、警視庁は二十九日、同違反容疑で財務省にある送金資料を押収した。警視庁は、海外送金による組織犯罪処罰法違反(犯罪収益の隠匿)などの疑いでも慎重に捜査している。
外為法では、一回につき三千万円相当額を超える海外送金については、銀行などを通じて財務省の外国為替室へ報告書を提出するよう、送金当事者に義務付けている。捜査機関への報告書の提供は、目的外使用に当たるほか、国家公務員法上の守秘義務違反に当たる恐れもあるため、警視庁は差し押さえ令状による押収手続きを取った。
同社は出資金のうち約百億円を海外送金しながら、利益などを還元する国内への送金が確認できていない。捜索で押収された現金は、外貨を含めて約九千万円にとどまり、集めた金の大部分が行方不明のままという。
一方、同社の佐伯万寿夫会長(59)は警視庁の聴取に、「元本を保証して金を集めた」と出資法違反容疑は認めている。
(産経新聞) - 6月30日3時20分更新
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