2005年06月28日(火) 02時35分
記者証言拒否、米最高裁決定 情報源秘匿を認めず 「報道の自由」論議に(産経新聞)
【ワシントン=樫山幸夫】米最高裁は二十七日、ニュース・ソース(情報源)の秘匿を理由に法廷侮辱罪に問われていたニューヨーク・タイムズ紙記者ら二人の上告を棄却する決定を下した。報道の自由をめぐって大きな論議に発展する可能性がある。
最高裁は棄却理由についての説明はしていないが、上告していたニューヨーク・タイムズのジュディス・ミラー記者とタイム誌のマシュー・クーパー記者は最高で一年六カ月の禁固刑を言い渡される可能性がある。
二人は一昨年夏、国家機密である中央情報局(CIA)工作員の名前が米政府高官から報道機関に流出したのではないかという疑惑を報道した際、連邦大陪審に召喚され、取材で接触した政府高官の名前を証言するよう求められた。両記者は証言を拒否、ワシントンの連邦地裁、巡回高裁でいずれも有罪判決を受けていた。両記者の弁護人らはニュース・ソースの秘匿は言論の自由を定めた憲法で保障されていることを強調していた。
(産経新聞) - 6月28日2時35分更新
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