2005年06月28日(火) 16時26分
蓮田の現金拾得:ア社への苦情・相談、123件 60歳以上が94件占める /埼玉(毎日新聞)
◇01年度から県や市町村
蓮田市内の用水路に現金約1800万円が捨てられていた事件に絡み、現金の持ち主で、25日に特定商取引法違反(不実告知)の疑いで逮捕された中江匡志容疑者(26)が勤める住宅リフォーム会社「アクアジャパングループ」(さいたま市北区)について、相談や苦情が、県や市町村に01年度から123件寄せられていたことが27日、県消費生活支援センターのまとめでわかった。
同センターのまとめでは、01年度15件▽02年度45件▽03年度32件▽04年度29件のほか、05年度はこれまでに2件が寄せられた。60歳以上からの相談が94件と大部分を占め、内容はクーリングオフ手続き、高価格商品、点検商法に関するものが多かった。金額は1万円程度から420万円の高額契約もあったという。
具体的には、高齢者の自宅を訪問して格安で配水管や排水口の清掃、点検をすると持ち掛け、床下に入り込んでカビや湿気を指摘して床下に換気扇を取り付けたり調湿剤をまいた、というものが多い。県は悪質な場合やクーリングオフの適用外になったものについては、ア社に対応や是正を指摘したという。
同センターは、ア社への対応について「行政処分をするかを含め、捜査の推移を見守って決めたい」としている。【秋本裕子】
◇特定商取引法違反容疑でア社営業所員2人を送検
県警生活環境2課などは27日、岐阜市北鶉(うずら)4、「アクアジャパングループ」岐阜営業所員、中江匡志(26)と、同所、同、下川了(さとる)(26)の両容疑者を特定商取引法違反(不実告知)容疑でさいたま地検に送検した。中江容疑者は一部容疑を否認しているという。
調べでは、中江容疑者らは昨年12月、さいたま市岩槻区の無職男性(当時65歳)方を訪れ「湿気がこもっていて、このままだと黒カビで柱が腐ってしまう」などと偽り、床下調湿剤24袋を約38万円で契約するなどした疑い。
また、同課はア社の家宅捜索でノートパソコンや契約書、床下調湿剤など136品目、172点を押収。一部を報道陣に公開した。【渡辺千草】
6月28日朝刊
(毎日新聞) - 6月28日16時26分更新
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