2005年06月27日(月) 17時55分
元実質経営者に懲役8年 グランドキャピタル事件(共同通信)
貴金属会社「グランドキャピタル」の出資金詐取事件で、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)の罪に問われた同社の元実質経営者大原(旧姓矢吹)寿雄被告(43)に、大阪地裁は27日、懲役8年(求刑同10年)の実刑判決を言い渡した。
米山正明裁判長は「利殖意欲をあおり多額の現金を詐取した組織的、計画的な犯行。被告は高級マンション購入や著名人との交流に一部を消費しており、首謀者としての責任は重い。犯行後も複数のマルチまがい商法を繰り返すなど罪悪感がない」と理由を述べた。
弁護側は「発足当時、詐欺の意図はなかった」と主張していたが、米山裁判長は「自ら代表取締役に就かなかったことや偽名を使っていたことなどから、いずれは破たんすると認識していた」として退けた。
(共同通信) - 6月27日17時55分更新
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