2005年06月25日(土) 15時14分
用水路で発見の1800万、悪質リフォーム収益だった(読売新聞)
埼玉県蓮田市の用水路で今年1月、現金約1800万円が見つかり、同県上尾市の会社員方から約6000万円を盗んだ罪で男女3人が起訴された事件で、県警生活環境2課と大宮東署は25日、窃盗被害に遭った会社員の中江匡志容疑者(26)が違法な住宅リフォームの営業を行っていたとして特定商取引法違反(不実の告知)容疑で逮捕した。
県警は、盗まれた6000万円がこうした違法な手段で稼いだものとみて追及する。
調べでは、中江容疑者は、さいたま市北区の不動産関連会社に勤めていた昨年10月、同市岩槻区の60歳代の無職男性方を訪れ、「床下にカビが生えている。このままだと家が倒れる」などとウソを言った疑い。中江容疑者は床下に除湿剤などを大量にまき、男性から三十数万円を工事代金として受け取ったという。
6000万円が盗まれた事件を巡っては、中江容疑者の元交際相手のさいたま市南区、無職阿部啓美被告(25)と男2人が窃盗罪などで公判中。
公判によると、阿部被告は中江容疑者と同じ会社に勤めていたことがあった。阿部被告は盗んだ金を男2人とほぼ3等分したが、「盗んだのは人をだまして稼いだ金。多くの人の憎しみが込められており、持っているのが嫌だったので用水路に捨てた」と供述。「(中江容疑者の自宅で)月給900万円以上の給料明細を見たことがある」とも述べていた。
県警は、6000万円について、中江容疑者が「数年で稼いだ」などと説明していたことから、窃盗事件の発生当初から違法な手段で稼いだ疑いがあるとみて捜査していた。
(読売新聞) - 6月25日15時14分更新
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