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住基台帳の閲覧制度は、営業目的の大量閲覧や犯罪への悪用が問題になっている。同省は個人の住所、氏名、性別、生年月日を原則自由に閲覧できる現在の制度を「原則非公開」にする方向で見直し、06年の通常国会に住民基本台帳法の改正案を提出する方針だ。
調査は東京23区を含む5月1日現在の全2400市区町村を対象に実施。04年度の閲覧請求件数の合計は約151万件だった。
請求者の内訳は、DMの専門業者は30.7%、学習塾などその他営業目的の民間業者が31.5%で、合わせて62.2%を占めた。ほかに市場調査会社が10.3%、公務員は11.5%で、本人や同一世帯の人による請求はわずか0.6%だった。
本人や公務員などによる請求を除いた約122万件の閲覧目的の内訳は、DMの発送など営業活動が69.9%に上っている。ほかには市場調査11.3%、世論調査8.1%だった。
閲覧請求への自治体の対応について、閲覧の許可基準を条例で定めているのは2.3%、規則や要綱で定めているのが33.3%だった。また93.3%の自治体が閲覧で得た情報の目的外利用をしない誓約書の提出を求めている。
総務省は今年2月、請求の厳格な審査や請求者の身元確認の徹底を通知しており、「制度の運用を厳格にするなど独自の取り組みが広がっている」とみている。
一方、選挙運動のための閲覧など住基台帳より閲覧が厳しく制限されている選挙人名簿についても同時に調査を実施。閲覧の請求者の内訳は、報道機関38.6%、国や自治体21.5%、選挙の候補者15.8%など。閲覧の目的別では、世論調査が41.4%、公共目的の意識調査が27.1%、選挙運動や政治活動が21.3%になっている。(共同)
(06/22 23:09)