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2005年06月12日(日) 00時00分

BSE検査の不備指摘 「岐阜シンポ」で食の安全考える 「食の安全」について考えた「岐阜シンポジウム」=岐阜市のホテルグランヴェール岐山で 東京新聞

 岐阜大学(岐阜市)の研究成果を社会に発信する「岐阜シンポジウム」が十、十一の両日、同市日ノ出町のホテルグランヴェール岐山で開かれ、大学関係者や県民ら約二百六十人が参加、今回のテーマである「食の安全」について考えた。

 同シンポは、二〇〇一年九月から毎年春と秋に行われ、今回が八回目。BSE(牛海綿状脳症)や鳥インフルエンザなどで深刻な社会問題を引き起こしてきた食料問題について、同大学応用生物科学部の研究者らを講師に、「食の安全と食料自給」「食の安全と健康」「遺伝子組み換え食品」の三つのセッションが開かれた。

 十一日の「食の安全と健康」では、黒木登志夫学長の「がんになる食事、ならない食事」などの講演に引き続き、BSE研究の第一人者である山内一也氏(財団法人・日本生物科学研究所主任研究員)が、BSEについて特別講演。山内氏は「牛に対する肉骨粉入りの餌の規制によって、BSEの発生は激減した。しかし、検査方法などにまだ課題が多い」などと説明。参加者は熱心に聞き入っていた。

 (石川 徹也)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/gif/20050612/lcl_____gif_____002.shtml