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■天井裏に換気扇47台も
市議会で大野慶治議員(公明)が指摘した。大野市議や同センターによると、二〇〇二年五月ごろ、女性の近隣住民から「工事が必要な家とも思えないのに、業者が出入りしている」と通報があった。センターが女性から事情を聴いたところ、同年二月から四月にかけて、領収書類などから確認できただけで、一社と計約千五百万円に及ぶ床下や天井裏などの換気扇取り付け契約が交わされていた。
一級建築士の監査報告によると、木造住宅の二階天井裏には「蜂(はち)の巣を思わせるように」四十七台もの換気扇がぶら下がっていた。うち十台は電気接続がされておらず、八台は取り付けすらされていなかったという。
一階床下には、二十四台の換気扇が設置され、二階和室の床下にも五台の換気扇が設置されていた。報告書では「床下換気口があり、通気もほぼ満足できる状況にあり、機械的な換気が必要とは思えない」とされた。
報告書には「まったく無意味、無価値」「一体、何をするつもりのものであるのか、想像を絶する」などのずさんな工事ぶりを指摘していた。センターは「大半は不要な工事だった」として、高齢で自力交渉が困難な女性に代わって、相談員が九カ月にわたって業者と折衝。約三十台の換気扇を撤去させ、その分の代金支払いを免除させた。しかし、契約額約千五百万円の「半分以上は払うことになった」という。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/stm/20050610/lcl_____stm_____000.shtml