2005年06月09日(木) 13時22分
<架空請求詐欺>リーダー格逮捕 別グループの4人殺害か(毎日新聞)
徳島県警が捜査中の架空請求詐欺事件にからみ、容疑者グループと別の詐欺グループのメンバー4人が千葉県内などで行方不明になっていることが9日分かった。4人は既に殺害されたとの情報もあり、県警は千葉県警と合同で捜査を進めている。
徳島県警は昨年秋から実在しない“電子消費料金”の請求はがきを不特定多数に郵送する手口で現金をだまし取っていた詐欺グループを摘発。8日夜、リーダー格の住所不定、職業不詳、清水大志容疑者(26)を同容疑で逮捕し、逮捕者は計10人になった。
両県警は、千葉県船橋市のJR船橋駅前などで昨年、男性4人が相次いで連れ去られた事件に清水容疑者らがかかわった可能性があるとみており、千葉県警が既に逮捕されている詐欺グループのメンバー5〜6人を逮捕監禁容疑などで再逮捕。他に十数人が関与しているとみて捜査を進めている。
これまでの捜査で、詐欺事件での逮捕者のうちの1人が「(別グループの)4人が東京都内のビルに監禁され、金属バットや刃物で殺害された」と供述。4人は昨年、千葉県内で何者かに車に連れ去られ、行方不明となっており千葉県警が連れ去りに使われたとみられる車を調べたところ、徳島の詐欺グループの関与が分かったという。
調べによると、清水容疑者の直接の容疑は、昨年10月ごろ、東京都世田谷区上馬、芸能プロダクション経営、阿多真也被告(27)=詐欺容疑で逮捕、起訴後に組織犯罪処罰法違反罪に訴因変更し公判中=らと共謀し、電子消費料金支払いを督促するはがきを郵送。電話してきた大分県内の女性会社員(33)から約113万円を詐取した疑い。
清水容疑者は黙秘しているが、徳島、千葉両県警は、清水容疑者がグループを統括し、事務所開設や役割分担などを指示していたとみており、殺害された可能性のある4人について経緯を知っているものとみて追及する。【小野沢健一、加藤明子】
(毎日新聞) - 6月9日13時22分更新
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