2005年06月06日(月) 19時47分
「生き地獄の550日」 差別はがき、被害者が陳述(共同通信)
被差別部落出身者に「死ね」「ダニ」と記したはがきを送ったなどとして脅迫罪に問われた無職桜沢哲朗被告(34)の公判が6日、東京地裁(上岡哲生裁判官)であり、被害者で部落解放同盟東京都連合会職員の浦本誉至史さん(39)が「はがきが送り続けられた約550日間は生き地獄だった」と意見陳述した。
浦本さんは、自宅アパートの大家にも「浦本を追い出してください。このままではアパートの評判も地に落ちる」とのはがきを送られるなど、起訴されなかったものも含め99件の被害を挙げ「怒りと不安で眠れなかった」と述べた。
公判で桜沢被告が「反省している」としたことに疑問を表明。「被告はいったん2003年12月に『自分で自分が許せない』と犯行停止宣言を出しながら、1カ月後には『法律違反にならないように部落差別を楽しむ』と再開宣言をした。どうして被告が反省していると判断できるでしょう」と述べた。
(共同通信) - 6月6日19時47分更新
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