2005年06月04日(土) 11時39分
<ネット侵入>中学校で生徒が200人分の個人情報引き出す(毎日新聞)
北海道江別市の立命館慶祥中学校(西脇終校長、生徒数547人)で、生徒がパソコンを使い、校内のコンピューターネットワークから生徒約200人分の個人情報を不正に引き出していたことが分かった。同校は情報管理に不備があったとして道学事課に報告し、保護者に文書で謝罪した。
同校によると、生徒は5月30日、校内の生徒用パソコンで同校の業務用サーバーにアクセスを試みた。アクセスには教職員が個々に持っているパスワードが必要だが、校長のパスワードを推測して入力したところ、接続に偶然成功した。
その際、生徒約200人分の成績、氏名のデータを引き出し、携帯音楽プレーヤーにコピー。翌日、花上徳明教頭に印刷したデータを見せたため、漏えいが発覚した。「情報管理の甘さを指摘したかった」と話しているという。
同校は生徒が保存していたデータを削除させ、個人情報保護の重要性と不正行為であることを生徒に認識させる指導をした。再発防止策として、生徒用パソコンから業務用サーバーに接続できないようシステムを修正し、さらに教職員のパスワードを変更した。
西脇校長は「私のパスワードの管理が不十分だったのが原因で、責任を痛感している」と話している。【小崎学】
(毎日新聞) - 6月4日11時39分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050604-00000049-mai-soci