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2005年06月04日(土) 03時05分

生徒のけんか→刑事事件 個人情報保護法理由に相手の名前教えず 大阪の府立高校産経新聞

「説明、謝罪さえあれば…」
 大阪市大正区の府立高校で生徒同士のけんかで負傷した生徒の親が、相手生徒の謝罪を求め、学校に氏名や連絡先を問い合わせたところ、個人情報保護法を理由に拒否されていたことが三日、分かった。被害生徒側は大正署に被害届を提出し、警察が捜査に乗り出したが、被害生徒の親は「相手から説明や謝罪があれば、刑事事件にするつもりはなかった」。府教委も「拒み続けるべきでなかったかもしれない」としている。
 関係者によると、事件は四月一日に起きた。一年生の男子生徒が、別のクラスの男子生徒に校門近くに連れ出され、殴られるなどの暴行を受け、顔などに約六週間のけがを負った。
 学校はけんかと判断し双方を停学処分とした。この際、被害生徒の両親が相手生徒の氏名や連絡先を尋ねたが、学校側は「個人情報」と拒否。相手側から連絡させるとして、被害生徒の連絡先を相手側に伝えた。
 ところが、相手側から連絡はなく学校側は「(学校は)民事に介入しない」と拒んだという。
 同校ではプライバシー保護を理由に生徒にも名簿などを一切配布しておらず、入学当初は生徒同士でも相手の姓しか分からなかったという。
 両親は「容疑者不詳」で大正署に被害届を提出。同署で傷害容疑で捜査を始めているが、学校は警察にも情報提供を拒否。法で認められた捜査上の必要性を説明後、ようやく情報を伝えたという。同署はすでに双方の生徒から事情聴取などをしている。
(産経新聞) - 6月4日3時5分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050604-00000019-san-soci