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2005年06月02日(木) 00時00分

愛知の市立小 ネットで名簿流出 東京新聞

 愛知県一宮市の市立小学校で、二〇〇三年度の全校児童五百三十五人と教職員の名簿などがインターネット上に流出していたことが二日、分かった。児童名簿には住所や電話番号のほか、保護者や兄弟の名前など個人情報が詳細に記載され、複数の教科で、クラスごとに一覧にした成績表も流出していた。

 一宮市教委によると、これらの個人情報は小学校で作成、管理されたもので、二〇〇四年三月末ごろ、同小学校の当時の校務主任の男性教諭(47)が、PTAへの案内状作成や成績処理作業を行うため、メモリーに保存して自宅へ持ち出した。教諭が息子のパソコンで作業し、個人情報が息子のパソコンに残っていた。

 息子はこのパソコンでファイル交換ソフト「ウィニー」を使っていたが、今年三月五日から三十日までの間、ウィニーが自動的にデータを外に流すウイルスに感染、パソコンは常時インターネットにつないだ状態だったため、そこから情報が漏れたとみられる。

 同市教委は、パソコンで児童の個人情報を扱う作業は、校内だけで行うよう各校に通知を出していたという。同市教委の中野和雄学校教育課長は「関係者に大変申し訳ない。今後は情報管理の指導をさらに徹底したい」と話している。

 名簿には児童の氏名や電話番号、保護者名、住所のほか、一緒に登校するグループの通学班、兄弟姉妹の名前と学年クラスが記載されていた。教職員名簿には、住所、年齢、教員免許の種類、出身大学と卒業年月が書かれていた。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050602/eve_____sya_____003.shtml