2005年05月28日(土) 03時11分
結城紬証票、来月3日から「重文」表記せず(読売新聞)
「結城紬(つむぎ)」の重要無形文化財指定証票が、指定外技法の反物にも交付されていた問題で、品質検査を受託している本場結城紬検査協同組合(奥沢宗吉理事長)は27日、6月3日の検査合格品から「重文」表記のない証票とすることを明らかにした。消費者に誤認させていたためで、流通側とも相談して決めたという。
記者会見した奥沢理事長らによると、新しい証票は、「本場結城紬検査之証 地機(じばた)」。これまでも「本場結城紬」という証票はあり、「高機(たかはた)」と呼ばれる反物に交付されていたが、新たな証票には「地機」「高機」と明記して区別できるようにする。重文指定の「絣(かすり)くくり」技法と、指定外の「すり込み」技法は区別しないという。
結城紬は、手つむぎ糸の使用、「絣くくり」染色法、地機織りの3種類の技法が重文に指定された。しかし、長年にわたって指定外の「すり込み」技法を使った反物にも「重文指定」証票を交付していたことが昨年12月に明らかになり、文化庁が適正な検査の徹底などを求めていた。
(読売新聞) - 5月28日3時11分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050528-00000401-yom-soci