2005年05月27日(金) 00時00分

ダイエット食品が原因か 都内の女子大生死亡 （東京新聞）

　中国製とみられるダイエット食品「天天素　清脂〓嚢」による健康被害が相次いでいる問題で、東京都は二十六日、同製品を服用した都内の十代女子大生が死亡したと発表した。同製品が原因と疑われる死亡例は国内で初めて。都は製品を服用しないよう呼びかけている。

　都福祉保健局によると、女性はインターネットを通じて「天天素」を購入。三月ごろから服用し今月二十三日、自宅で倒れているのが発見され、不整脈による心不全で病院で死亡した。

　診察した医師は「食品と死亡との因果関係が疑われる」とみている。

　海外で死亡例もある国内未承認薬で、肥満治療に使われる「シブトラミン」を「天天素」から検出した。都は薬事法違反とみて製造販売元を調査中だ。「野馬生物（広州）保健品有限公司」という製品説明書の表示から中国製とみられている。

　厚生労働省によると、二十六日午後九時現在、女子大生を含め八都県で十人が同製品が原因とみられる頭痛や下痢などの健康被害を訴えている。

（〓はにくづきに交）

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050527/mng_____sya_____009.shtml