2005年05月26日(木) 01時42分
残虐ゲームソフト、神奈川県が全国初の販売規制へ(読売新聞)
残虐な殺害シーンなどを含むゲームソフトの販売規制のため、神奈川県は、特に残虐性や暴力性の高いソフトを県青少年保護育成条例に基づき、有害図書類に指定する方針を明らかにした。
30日の県児童福祉審議会に諮問する。指定されれば、6月にも県内での18歳未満への販売禁止と、店頭での一般ソフトとの区分陳列が義務づけられ、悪質な違反者には30万円以下の罰金が科せられる。同県によると、条例で残虐ゲームソフトを有害図書類として規制するのは全国で初めてという。
諮問するのは、銃や刀を使って人間を倒していくゲームのソフト1本。家電量販店などで販売されているが、「場面設定が現実社会に近く、暴力性や残虐性が極めて高い」(県青少年課)という。有害性が心配されている複数のソフトの中から、県青少年課が他のソフトとも比較して選んだ。
審査は同審議会社会環境部会の委員9人が、実際にゲームのプレー画面を見て行うが、「有害」と指定するかどうかは各委員の判断に委ねられる。
同県は、今年2月、大阪府寝屋川市で教職員を殺傷し、逮捕された少年が、残虐性の高いゲームに熱中していたことなどを重視。ゲームソフトに対する早急な規制が必要として検討を進めていた。
同条例は「青少年の粗暴性や残虐性を甚だしく誘発、助長し、健全な育成を阻害するおそれがある」図書類を有害図書類として販売を規制。対象としてCD—ROMなどの記憶媒体も含んでいることから、県は、ゲームソフトにも条例を適用できるとしており、今後も、同様に問題があると思われるソフトについては有害図書類の指定を諮問する。
(読売新聞) - 5月26日1時42分更新
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