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2005年05月26日(木) 02時48分

<埼玉リフォーム問題>姉妹宅から新たに3業者の領収書発見毎日新聞

 埼玉県富士見市の認知症(痴呆)の老姉妹が全財産を失った訪問リフォーム問題で、市は25日、姉妹宅から新たに3業者の領収書各1枚(額面計20万円)が見つかったと発表した。これで、姉妹と契約したのは19社約5000万円に上る。うち2業者は実態のない幽霊会社とみられ、1社の領収書は、これまでに判明した16社中の1社の領収書の筆跡と似ているという。市は「同一人物が書き、二重取りした可能性もある」とみて追跡調査を続ける。【藤川敏久】
 市によると、3業者の領収書は、問題発覚後、身寄りのない姉妹の救済のため、民法で認められた事務管理作業を進める中で見つかった。東京都内、富士見市内、所在不明の業者で、業者名がボールペンで、ひらがなとカタカナで走り書きされていたり、有限会社や株式会社などの形態や、業種、電話番号が記載されていないものもあったという。領収金額は、所在不明の業者が10万円で、都内と富士見市内の業者は数万円だった。
 所在不明の業者の領収書の書体が、16社のうちの1社(所在不明)の書体と似ているという。共にカタカナ書きだが、会社名は異なっている。紫関伸一・市商工業振興課長は「字体からすれば、同一経営者の可能性もある」と話している。
 19社のうち、25日までに返還意思が確認されているのは4社(契約額3600万円)で交渉中が5社(同約800万円)。また、1社(同約50万円)は「返した」と主張しているという。残る9社は幽霊会社だったり、連絡がとれていない。
 市は、さいたま家裁川越支部に申し立てた成年後見人の選任を待って、損害賠償請求の法的手続きに入る。また、26日に埼玉県消費生活支援センターに調査を依頼する。
 ◇詐欺容疑で告訴も検討 後見人候補弁護士
 この問題で、富士見市の浦野清市長から姉妹の成年後見人候補として推薦されている清水徹・市顧問弁護士(65)が25日、市役所で記者会見。選任後、業者に内容証明郵便を送るなどして不必要な工事をした実態を徹底的に調査し、悪質な業者を詐欺容疑で捜査当局に告訴する考えを示した。
 また、清水氏は「消費者団体の支援を得て、建築士の立ち会いのもと、各社別の工事契約書と実際の工事とを照らし合わせて整理し、不要な工事は損害賠償請求する」と語った。清水氏が後見人に選任されると、判断力のない姉妹に代わって業者との返還交渉や法的手段の窓口となる。【藤川敏久】
(毎日新聞) - 5月26日2時48分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050525-00000111-mai-soci