2005年05月25日(水) 21時13分

「北の家族」十勝牛、実は米国産…公取委が警告（読売新聞）

　居酒屋「北の家族」のチラシで、外国産食材を北海道産と表示していたとして、公正取引委員会は２５日、店を経営する「セラヴィリゾート」（名古屋市中区）に対し、景品表示法違反（不当表示）で警告した。

　公取委によると、チラシは、昨年２—９月、名古屋、大阪、神戸など５店舗で約４６万部作成、配布された。「知床地鶏のサラダ仕立て」や「十勝牛の火山噴火焼」など、北海道産食材を使っているかのようなメニューが記載されていたが、実際にはブラジル産鶏肉やアメリカ産牛肉などが使われていた。

　公取委の調査に対し、同社は「表示通りの食材を使うと、２、３倍の値段になる。コストを抑えたかった」などと説明したという。

　セラヴィリゾート社は「警告を厳粛に受け止め、再発防止に努めたい」としている。

　「北の家族」は２００２年１月、東京地裁に民事再生法の適用を申請。セラヴィリゾートの子会社となり、今年４月に吸収合併された。現在は関東を中心に４７店舗を展開している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050525-00000013-yom-soci