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埼玉県富士見市に住む認知症の80歳と78歳の姉妹が、複数の業者から家屋のリフォーム工事を繰り返されて財産を失い、自宅を競売にかけられた問題で、浦野清・富士見市長は9日、さいたま家裁川越支部に姉妹を支援する成年後見人の選任を申し立てた。同支部は11日から姉妹の生活状況を調査する。
同市の調査では、認知症の姉妹には判断能力がなく、業者らに勧められるまま約3600万円分の不要な工事をされた疑いがある。成年後見人は認知症や知的障害者など判断能力のない人に代わって財産保護をサポートする。本人に身寄りがない場合などは、居住地の首長が裁判所に成年後見人の選任を申し立てられる。
一方、県警東入間署などは、詐欺事件の可能性もあるとみて情報収集を開始。9日には、市職員の立ち会いで家屋の工事状況を調査し、市役所などから姉妹名義の預金通帳、業者の請求書や領収書などのコピーの提出を受けた。【藤川敏久】
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050510k0000m040144000c.html