2005年05月09日(月) 14時56分
<架空話>みずほ銀から11億円詐取の7容疑者を逮捕(毎日新聞)
「創価学会の迎賓館を建設する」と架空話を持ちかけ、みずほ銀行から融資金約1億4000万円を詐取したとして、警視庁捜査2課と府中署などは9日、東京都国立市中1、健康食品販売業、川村克彦(53)▽世田谷区代沢1、自然食品販売会社社長、関根伸六(63)ら7容疑者を詐欺容疑などで逮捕したと発表した。川村容疑者らはこのほか、架空の創価大の学生寮建設話で同様に同行から融資金約10億円を詐取したとみて追及している。
調べでは、川村容疑者らは03年12月ごろ、同行国分寺支店長らに創価学会が迎賓館を建設するという架空話を持ちかけ、「創価学会本部の意向による事業。(関根容疑者が社長の)自然食品販売会社は、関連会社の中では売り上げ規模も中核。国立市内に土地を取得するので融資してほしい」などとうそを言い、融資金1億4000万円を詐取した疑い。川村容疑者は「銀行をだましたつもりはない」などと容疑を否認している。
関根容疑者の自然食品販売会社は業務実態のないペーパー会社だったが、川村容疑者は「代理人」と称して融資を申し込む際に、偽造した決算報告書や確定申告書を提出していた。法務局で土地所有権の移転登記をした際も、申請書類に偽造収入印紙を張っており、偽造の経過についても調べる。
また、川村容疑者らは、八王子市内に創価大の学生寮を建設するという別の架空話で02年7〜9月ごろ、同支店から融資金約10億円を詐取した疑いも持たれている。この時は寮建設に関する同大との覚書を偽造して、同行に提出していた。
川村容疑者は創価大元教授と養子縁組しており、元創価学会員。池田大作名誉会長の秘書をかたり、関根容疑者らを信用させていた。【三木陽介、石丸整】
(毎日新聞) - 5月9日14時56分更新
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