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■入れ墨写真
結婚を仲介するかのような団体名を表示する発信元からメールを受け取った都内の二十歳代の男性は、「あなたは会員登録となった」と画面上で決めつけられ、「退会和解金を支払え」と一方的に求められた。
放置すると、「逃避するなら徹底して制裁する」と脅すメールや、「和解には歩み寄りが必要」と金銭による解決をほのめかすメールなど、硬軟織り交ぜた内容のメールが十通近く届き、最後に入れ墨を入れた男の写真が届いたという。
■恐喝まがいも
アダルトサイトにアクセスした五十二歳の男性の場合、「サンプル」と記された画像をクリックすると、「登録ありがとう」の文字が表示され一万九千円を請求された。
画面には「自宅や勤務先を調べる」と、恐喝まがいの言葉もあったという。男性から相談された同センターは「支払わず、無視してください」とアドバイス。同様の情報が十四件寄せられた。
■「個人特定」装う
「架空請求一一〇番」の二カ月間の相談総数は約三千三百件。うち、パソコンや携帯電話でのメール、ホームページ利用に関するものは五割近くに上る。かつては電話やはがきが主流だったが、メールなどは大量に送りつけやすく、被害拡大が懸念されている。
メールなどの特徴は、「IPアドレス」「個体識別番号」など、接続した人の固有データを表示する手口。被害者に「個人情報を知っているぞ」「取り立てに行くぞ」と思いこませ、恐怖感をあおる狙いとみられる。
同センターの担当者は「これらのデータから住所や氏名が割り出されることはない。相手に連絡せず、センターに相談を」と、訴えている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050507/eve_____sya_____002.shtml