2005年05月01日(日) 19時58分

＜旧明治生命＞２億７０００万円の所得隠し　顧客へリベート（毎日新聞）

　旧明治生命保険（現明治安田生命保険）と子会社が東京国税局の税務調査を受け、契約の見返りに外資系証券会社にリベートを渡したとして、約２億７０００万円の所得隠しを指摘されていたことが分かった。両社は手数料として経理処理していたが、国税局は税務上は経費に認められない交際費に当たると認定し、追徴課税した。保険業法では契約者への特別の利益供与を禁じており、今回のリベートが行政処分の対象となる可能性もある。
　関係者によると、明治生命は９９年に子会社の旧明治生命保険代理社（現明治安田生命保険代理社）を通じ、コメルツ証券東京支店の役職員を被保険者とする法人契約を結んだ。その際、代理社に「業務委託手数料」として約３億円を支払い、代理社が契約を取り扱った男性職員に同額を支払った。男性はこのうち約２億７０００万円を同証券側への見返りに充て、残り約３０００万円を報酬として受け取ったという。
　明治生命側は００年に男性の独断だったと退職させたが、手数料が通常より割高で高額だったことなどから、国税局は職員個人の行為でなく、両社が経理操作したと判断したとみられる。
　▽明治安田生命保険の話　見解の相違から、当社の主張が国税当局に理解されなかった。今後も当局に理解してもらえるよう努めていく。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050501-00000064-mai-soci