2005年04月28日(木) 16時25分

千葉市・個人情報漏えい：直接関与の職員２人、減給１０分の１　／千葉（毎日新聞）

　千葉市緑区の産業廃棄物最終処分場建設計画の反対住民に関する個人情報を市職員が産廃業者に漏えいした問題で、千葉市は２７日、地方公務員法（信用失墜行為）と、市個人情報保護条例違反で、直接関わった職員２人を５月から減給１０分の１にする懲戒処分を発表した。同条例違反による処分は初めて。また、管理監督者の環境管理部長ら５人を戒告、訓告処分とした。
　処分されたのは、反対住民６人分の氏名などを記したリストを業者にファクスで送信した環境調整課の男性主査補（５３）＝減給１０分の１で３月＝と、リストを清書して同課の主査補に渡した農業委員会事務局の男性係長（５０）＝減給１０分の１で２月。リストに掲載された６人に了承を得なかったことを問題視した。
　また、５月１日付けの人事異動を発表。環境調整課の男性主査補は環境規制課の主査補に、農業委員会の男性係長は建設部都市河川課の主査補に異動させる。
　小島一彦助役は「厳正な処分を行った。１日も早く信頼を回復したい」とのコメントを出した。
　一方、同日、処分場近くの９自治会の住民が約６０００人分の署名を添えて建設反対の嘆願書を鶴岡啓一市長宛てに提出した。【山縣章子】

４月２８日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050428-00000164-mailo-l12