2005年04月26日(火) 03時08分
トレンドマイクロ信用失墜…「ウイルスバスター」の不具合 販売面に影響(産経新聞)
トレンドマイクロのウイルス対策ソフト「ウイルスバスター」の不具合でパソコンが正常に使用できないトラブルが相次いだ問題で、同社に寄せられた問い合わせは二十五日までに三十三万件を突破し、信用失墜による販売面への影響も出始めた。同社はトラブル対策に数億円を費やす方針で、経営への影響は避けられそうにない。
同社のコールセンターはトラブル発生以降、百人規模で応対しており、二十五日午後六時までに一般ユーザー三十万件、法人顧客三万件、計三十三万件の苦情や問い合わせがあった。このうち約一万件の不具合について、サポート対応したという。
家電量販店のヨドバシカメラでは、ウイルスバスターを購入した顧客からの電話問い合わせが相次ぎ、販売員が対応に追われた。
ビックカメラでは、トレンドマイクロ社のおわびと店舗の説明文を並べて掲示。ヤマダ電機でも同ソフトの土、日曜の売り上げが前週末から約一割減少した。
トレンドマイクロでは、不具合を解消するためのCD−ROMの製作に着手し、今週中に約二十万枚を小売店などに無料配布する予定。ゴールデンウイーク中も電話サポート態勢を維持する計画だが、サポート費用のほか、被害が大きな顧客への賠償も検討しており、今後の業績への影響は必至だ。
(産経新聞) - 4月26日3時8分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050426-00000014-san-bus_all