2005年04月20日(水) 22時09分
改変問題の訂正・謝罪、NHKが朝日に催告書(読売新聞)
NHKの戦争特集番組を巡る改変問題で、NHKは20日、朝日新聞社に対し、1月21日付の公開質問状への回答と記事の訂正・謝罪を再度求める催告書を送付した。
催告書によると、NHKが公開質問状で「中川衆院議員とNHK幹部が番組の放送前日に面会したのは事実か」など18項目にわたって細かく記事の真偽をただしたのに対し、朝日新聞の回答は「具体的な取材に基づいた根拠のあるもの」とするのみで、「回答を一切拒否している」と指摘。
その上で、「公開質問状への回答および記事の訂正を再度催告するとともに、NHKは回答を待っている立場にあるという事実を、正確に報じるよう強く要望する」としている。
NHKは、「政治介入で番組が改変された」と報じた朝日新聞の1月12日付の記事について、取材を受けたとされる当時の幹部が会見を開いて強く否定する一方、公開質問状を送付し、訂正・謝罪を求めた。
一方、朝日新聞も、NHK側の報道に対して訂正・謝罪を求める通告書や、公開質問状に対する回答書を送付するなど、双方が抗議や申し入れを繰り返していた。
朝日新聞社広報部は20日、NHKの催告書について、「2月17日付の回答で、明らかにできる部分については誠実に答えた」とコメント。催告書が「回答を一切拒否している」と指摘したことに対しては、「事実を誤ったものか、意図的に歪曲(わいきょく)したもの」と反論している。
また逆にNHKに対し、ニュース番組で「朝日新聞虚偽報道問題」とした報道について訂正と謝罪放送を求めた件で、「速やかに請求に応じるよう求める」としている。
(読売新聞) - 4月20日22時9分更新
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