悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2005年04月16日(土) 10時49分

歩行困難な牛の食用流通、米が部分的解禁を検討読売新聞

 【ワシントン=広瀬英治】マイク・ジョハンズ米農務長官は15日、ワシントン市内でロイター通信などに対し、米国内のBSE(牛海綿状脳症)感染予防策の一部緩和を検討していることを明らかにした。

 全面的に禁じている歩行困難な牛の食用流通を、部分的に解禁する方向だ。

 ジョハンズ長官は「月齢30か月以下の若い牛が輸送中の骨折で歩行困難になった場合までBSE感染を疑う理由はない」と述べ、歩行困難の症状があっても、明らかにBSE感染の恐れがなければ食用に回すことを認める考えを示した。

 農務省は2003年末の米国内でのBSE発生を受けて感染予防策を大幅に強化し、BSE症状の一つでもある歩行困難を示す牛を、理由を問わず食用禁止とした。

 しかし、米国内の年間処理頭数約3000万頭のうち、歩行困難な牛は約20万頭もいるため、畜産業界などが食用禁止の基準緩和を強く求めていた。

 農務省は、今年6月をめどに終了するBSE検査強化期間中に新たな感染牛が見つからなかった場合、検査頭数の縮減など検査体制の縮小も検討しており、米消費者団体などから不安視する声も上がっている。

http://www.yomiuri.co.jp/business/news/20050416i102.htm