2005年04月15日(金) 20時49分
教師のいじめでPTSD、さいたま市に百万支払い命令(読売新聞)
小学生の時に担任の女性教諭にいじめられ、心的外傷後ストレス障害(PTSD)になったとして、さいたま市見沼区の女性(23)が、教諭とさいたま市に1000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が15日、さいたま地裁であった。
石原直樹裁判長は「いじめは人格を否定されたとしか受け取れないようなものだった」として市に慰謝料100万円の支払いを命じた。いじめとPTSDの因果関係は否定した。
判決によると、女性は旧大宮市(現さいたま市)の市立小5年生だった1992年、担任教諭がほかの児童に「この子と遊ぶのは人間のくずがすることだ」と発言するなど、いじめを受けた。
訴えで女性は、2000年にいじめの後遺症でPTSDと診断されたと主張。これに対し、判決は「通常、PTSDの発症は心的外傷を受けた後、6か月以内であり、精神状態に劇的変化が生じたのは、いじめから4年以上経過していた」として、教諭によるいじめとの因果関係は認めなかった。
臼杵信裕・さいたま市教育長は「判決の内容を見た上で適切に対応したい」としている。
(読売新聞) - 4月15日20時49分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050415-00000214-yom-soci