2005年04月13日(水) 20時27分

三菱ふそう「欠陥隠し」、車軸脱落など２件リコール（読売新聞）

　三菱ふそうトラック・バスは１３日、新たに発覚した４３件の「欠陥隠し」のうち、大型車の車軸が脱落する欠陥などについて、国土交通省に２件のリコール（回収、無償交換）を届け出た。

　対象は１９８３年から９８年に製造した計約１万１２００台。これで計３８件のリコール届け出を終えた。

　車軸部品の欠陥は、接合部品の潤滑剤の密閉が不十分なため、走行中に部品が焼き付いて破損、重さ約５０キロの鋼鉄製車軸が脱落する恐れがある。三菱ふそうは当初、事故・不具合の多くは、潤滑剤の補充を怠った整備不良が原因と主張していたが、「定期点検で潤滑剤を補充していても、漏れて不具合が発生する恐れがある」と訂正した。

　この欠陥を巡っては、これまでに４件の人身、物損事故を含む計４５件の事故や不具合が発生。三菱ふそうでは、重大事故につながる恐れがあるとして、今年２月から緊急点検を実施しているが、３月３１日には北九州市内で、走行中の大型トラックから車軸が脱落する事故が発生していた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050413-00000212-yom-soci