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2005年04月11日(月) 23時20分

迷惑メールに慣れてきた!? フィッシング増加も、スパム拒否反応は薄れ気味MYCOM PC WEB

米Pew Internet & American Life Projectは、米国内のインターネットユーザーを対象とした、スパム(迷惑メール)およびフィッシング詐欺に関する最新調査レポート「Spam and Phishing」の発表を行った。スパムの数は減っていないものの、それほど深刻な問題と騒ぎ立てない人が増えてきている様子などが明らかになっている。

同レポートは、CAN-SPAM法施行後1年以上が経過したのを機に、調査会社の米Princeton Survey Research Associatesが、今年1〜2月に米国内でインターネットを利用している18歳以上の男女1,421名を対象に実施した、電話聞き取り調査に基づくとされる。その結果によれば、個人用メールアドレスがあるインターネットユーザーのうち、1年前よりスパムの受信数が減っていると答えたのは22%だったのに対して、1年前より増えていると答えたのは28%だった。同様に、職場でメールを利用している人のうち、1年前よりスパムの受信数が減っていると答えたのは16%だったのに対して、1年前より増えていると答えたのは21%だったとされている。インターネットの利用年数が長い人ほど、スパムの受信数が前年より増える傾向が高かったという。

しかしながら、スパムに嫌気がさしてメールの利用が減ったとの回答は、全体の22%にとどまったようで、CAN-SPAM法の施行直後に実施された昨年調査時の29%よりも減少しているという。スパムが原因で、メールへの信頼度が低下したとの回答も、昨年が全体の62%を占めたのに対し、今年は53%にとどまったようだ。女性よりも男性のほうが、また、若いインターネットユーザーほど、それほどスパムを問題視しない傾向が強まっているとされる。受信したスパムを読んでいる人も少なくないようで、スパムから実際に商品サービスの購入にまで至ったことがあるとの回答も全体の約6%を占めているという。

Pew Internet & American Life Projectの上級アナリストとなるDeborah Fallows氏は「CAN-SPAM法の施行後も、引き続きスパムは増加の一途をたどっているようだが、問題の深刻性は薄れてきているようにも見受けられる。大気汚染や交通渋滞などの問題に似て、最近は多くの人がスパムに慣れてきたようだ」とコメントしている。今回の調査では、2割以上の回答者が、スパムは何ら深刻な問題ではないと答える結果も出ているという。

今年のレポートには、初めてフィッシング詐欺に関する調査データも含められたようで、個人の金融情報の流出を狙ったメールを受信したことがあるとの回答は全体の35%、騙されて重要な情報を知らせてしまったとの回答も全体の2%に上ったとされている。一方、アダルト情報関連のスパム受信数には、減少傾向が見られたとされる。

(湯木進悟)

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http://pcweb.mycom.co.jp/news/2005/04/11/009.html

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http://pcweb.mycom.co.jp/news/2005/04/06/012.html

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http://pcweb.mycom.co.jp/news/2005/03/15/009.html

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http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/10/23/19.html

Pew Internet & American Life Project
http://www.pewinternet.org/

(MYCOM PC WEB) - 4月11日23時20分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050412-00000096-myc-sci