2005年04月09日(土) 15時28分
博士号「購入」疑惑も 暴行の牧師 「被害者の会」調査 米国内では10万円(産経新聞)
京都府八幡市の宗教法人「聖神中央教会」代表の永田保容疑者(61)=本名・金保=が逮捕された婦女暴行事件で、永田容疑者が有する「神学博士号」の取得経緯に不審な点が多いことが九日、元信者らの話で分かった。米国内には十万円ほどで博士号を購入できるビジネスが存在しているといい、関係者からは「購入した疑いもある」との声があがっている。
暴行被害者や家族らでつくる「被害者の会」でもこうした事実を把握しており、永田容疑者が通っていたとされる韓国の学校へ問い合わせるなどして、牧師資格とともに取得経緯の調査を進めている。
教団のホームページでは、永田容疑者を「パウロ永田保神学博士」と紹介。昭和五十七年三月に韓国に留学して神学大学に入学、六十一年二月に大韓イエス教長老会総会神学校(ラボート神学校)を卒業したとしている。
しかし元信者によると、永田容疑者は卒業した神学大学の名前を信者らに明かしたことはないという。
ほかの教会関係者は、永田容疑者について「聖書の読解に必要なヘブライ語やギリシャ語の知識がまったくなかった」と話し、単語の一つひとつに何かを暗示しているとされる聖書の「ヨハネ黙示録」の説明も、ただ、聖書の記述を読み上げるだけだったと指摘している。
また、「博士号」の書類を見たことがあるという関係者によると、発行元は無名の教団だったという。
(産経新聞) - 4月9日15時28分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050409-00000032-san-soci