2005年04月06日(水) 00時00分

ヤミ金業者を損賠提訴 被害者ら７人　不当利息分など９６５０万円 （東京新聞）

　法外な高利で貸し付けたとして、出資法違反（高金利）罪で起訴された貸金業「サイシンリース」経営〓島建次被告（４０）＝公判中＝や従業員ら計六人を相手取り、被害者や自殺した被害者の相続人計七人が五日、慰謝料や不当な利息分などとして計約九千六百五十万円の損害賠償を求める訴えを、さいたま地裁に起こした。

　訴状によると、〓島被告らは一昨年十月から昨年八月ごろ、車を担保に約十一万円渡し、領収書に十四万円と金額を書かせるなど、額面の貸金の二−三割を差し引いた現金を渡す手口で、さいたま市の男性会社員らに金を貸した。期日までに返済できなかった場合は、さらに金利を上乗せする格好で、結局、法定金利の２９・２％を大幅に上回る年約５１４−２５３％の金利を受け取っていた。中には借金を苦に自殺した人もいたという。

　会見で原告側代理人の川崎慎一弁護士は「刑事事件として立件されても不法な利益が業者に残ってしまうのはおかしい。それを没収するため提訴した」としている。

（〓はくさかんむりに配）

http://www.tokyo-np.co.jp/00/stm/20050406/lcl_____stm_____003.shtml