2005年03月25日(金) 00時00分

１６００人分の顧客情報紛失 湘南信金 （東京新聞）

　湘南信用金庫（本店・横須賀市）は二十四日、千六百四十五人分の氏名と口座番号、預金残高、出入金記録が記載されたマイクロフィルム（縦一〇・五センチ、横一四・八センチ）一枚を紛失し、金融庁に事故報告したと発表した。同信金では、情報を悪用した被害は出ていないが、被害があれば弁済に応じることにしている。

　同信金によると、久里浜支店で管理している昨年十二月の預金口座の取引状況を記録したマイクロフィルム二十一枚のうち、一枚が紛失しているのが先月二十五日に判明。該当口座で情報を悪用した不審な動きがあるか監視を強化したが、不正使用や顧客からの被害通報はなかった。

　マイクロフィルムに記録した文字の大きさは、〇・〇四ミリで肉眼では読めない。内部調査では、同支店外に流出した可能性は低く、書類整理の際に誤って裁断機にかけるなどして紛失した疑いが強いとしている。

　同信金では二十年前からマイクロフィルムによる記録保存をしており、本部で原本を管理しているほか、税務署や警察などの調査に応じるため、各支店でコピーを保管。支店長の承認で閲覧しているが、その記録は残していなかった。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20050325/lcl_____kgw_____002.shtml