2005年03月24日(木) 02時37分
震災補修かたり盗み 電気・水道「点検」と侵入 福岡市で被害続出(西日本新聞)
福岡沖地震の被害に便乗して、電気や水道の補修を装って民家に侵入、財布などを盗む事件が福岡市内で五件起きていたことが分かり、福岡県警は二十三日、相手の身分確認を確実に行うなど注意を呼び掛けた。
調べでは、地震二日後の二十二日午後一時ごろ、城南区内の一人暮らしの女性(20)宅に「九州電力です」と名乗る男が訪問した。男は「地震で異常がないか、マイナスドライバーをコンセントに入れて確認したい。ドアの外で電気メーターが回っているか見ていて」と言葉巧みに女性を部屋の外に誘導。部屋に入り「今(ドライバーを)入れました」というやり取りを三回繰り返した後、「大丈夫ですね」と言って帰った。女性が確認したところ、テーブル上の財布(三万円相当)がなくなっていたという。
このほか▽二十日、博多区で避難生活中の女性(77)宅に空き巣が入り、貴重品(十三万円相当)が盗まれる▽同日、中央区内の女性(18)宅に背広姿の男が「屋上の水道タンクが壊れたかもしれない」などと言って上がり込み、現金や財布が盗まれる▽二十二日、博多区の女性(23)宅に背広姿の男が「水道タンクの点検」を装って入り、現金や財布が盗まれる▽同日、中央区の女性(19)宅に背広姿の男が「水道管が壊れてさびが出ている」と言って入り、現金や財布が盗まれる—という被害が確認された。
■九州電力広報課の話
基本的に戸別訪問は客からの申し出を受けてからしか行わない。緊急を要する場合でも、必ず身分証を提示するので注意してほしい。
(西日本新聞) - 3月24日2時37分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050324-00000021-nnp-kyu