2005年03月24日(木) 17時40分
豚コレラ問題:1例目農場の使用薬品、ウイルス混入の可能性大−−説明会 /鹿児島(毎日新聞)
◇検証チーム、鹿屋市で説明会
県内で昨年3〜9月に豚コレラの疑い例が5例発生した問題で、感染原因・経路を調査する県豚コレラ疑似患畜確認事例検証チーム(座長、高瀬公三・鹿児島大教授)は23日、4例が相次いだ鹿屋市の養豚農家らに調査結果を説明した。原因・経路の特定には至っていないが、1例目農場で使用した薬品に混入していたウイルスが何らかの理由で伝ぱした可能性が大きいとした。
報告書概要などによると、抗体検査などから5例は同一ウイルスで、海外のワクチンとも異なることが判明。発生要因として、これまで国内で承認されていないワクチンの可能性が指摘されてきたが、報告書では「内容不明の薬品」に改めた。
伝ぱ経路について、鹿屋市の4件は半径1キロ以内に集中していることから、豚から排泄されたウイルスが人や車両、ネズミなどの野生動物によって拡散。高尾野町で発生した3例目は、家畜市場からの導入豚が考えられるとした。【新開良一】
3月24日朝刊
(毎日新聞) - 3月24日17時40分更新
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