2005年03月16日(水) 00時48分

衆院委がＮＨＫ予算案を承認、異例の付帯決議も（読売新聞）

　ＮＨＫの２００５年度予算案を審議する衆院総務委員会は１５日、自民、公明の与党だけの賛成多数で予算案を承認した。

　民主、共産、社民は反対し、ＮＨＫ予算案は、１９９７年以来８年ぶりに全会一致での承認が崩れた。承認に際して、ＮＨＫに対して信頼回復に最善を尽くすことを求める付帯決議を全会一致で採択した。

　付帯決議では、受信料の支払い拒否・保留が３月末までに約７０万件に達する見通しとなったことを受け、「受信料不払いに歯止めをかけるため信頼回復に最善を尽くすべき」などとし、「不偏不党と表現の自由をしっかり確保して、公共放送の使命を全うしなければならない」と求めている。

　また、質疑の中で、ＮＨＫの出田（いでた）幸彦・放送総局長代行は、戦争特集番組の改変を巡る問題について、「松尾武・元放送総局長と野島直樹理事が中川昭一議員と会ったのは、放送前ではなく、放送の３日後。（政治介入を許したと報じた）朝日新聞の記事は事実誤認がある」と述べ、「政治的な圧力を受けて番組内容を変更したことは全く無かった」と改めて強調した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050315-00000315-yom-pol