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約70年分の化粧品と約9年分の健康茶を買わされたとして、知的障害のある女性が化粧品販売会社と販売員に代金の返還などを求めた訴訟で、静岡地裁浜松支部は10日、請求をほぼ全面的に認め、約870万円の支払いを命じる判決を言い渡した。千川原則雄裁判官は「到底消費できないほど大量の商品を購入させたもので、原告の判断力の不足に付け込んだ違法な行為」と指摘した。
判決によると、被告となった広島県廿日市市の化粧品販売会社「ファインナック」は静岡県浜松市内のパート勤務の女性(55)を電話勧誘し、03年1〜3月に段ボール約100箱分の化粧品や健康茶(総額915万3465円)を購入させた。化粧品などは女性の部屋にそのまま積み上げられて自由に出入りできなくなるほどだったが、同社は引き取りも拒否していた。【葛西大博】
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20050311ddm041040090000c.html