2005年03月05日(土) 10時49分
ネット犯罪相談1050件 04年県警まとめ(琉球新報)
県警が2004年に受けたコンピューターネットワークなどを利用したサイバー犯罪に関する相談件数が、前年比6・4%増の1050件に上ったことが4日、県警生活保安課のまとめで分かった。特にネットオークションに関する相談は同44・0%増の121件と急増。利用者の増加に比例し、トラブルも拡大していることが浮き彫りになった。
県警生活保安課の齋藤正憲サイバー犯罪対策担当調査官は「ネットオークション利用者のすそ野が広がり、トラブルや犯罪被害者が増えている。身に覚えのない料金請求が来ても絶対に振り込まず、警察に相談してほしい」と話している。
相談内容で最も多かったのは詐欺・悪質商法に関するもので、768件(前年比24件減)と全体の7割を占めた。以下、ネットオークション121件(同37件増)、迷惑メール42件(同27件増)、名誉棄損・ひぼう中傷・脅迫関連35件(同1件減)、違法・有害ホームページの通報や取り締まり要請33件(同11件増)となった。
詐欺・悪質商法の相談事例では、アダルトサイトの画像をクリックしただけで自動的に会員登録され、高額な入会金を不当に請求される「ワンクリック料金請求」が急増。昨年10月から3か月間に確認されただけでも146件に上ったという。
ネットオークションでは、「落札者がキャンセルしたので、次点のあなたが繰り上げ落札になりました」と書かれたメールを受け取って代金を振り込んだが、実態は出品者からではなく第三者からのメールだった事例もあった。
一方、サイバー犯罪の摘発は前年比5件増の14件。主なものは、ゲームソフトの画像を著作権者に無断で複製し、オークションに出品して販売した男を著作権法違反で摘発。さらに児童のわいせつ画像を記録したCD-Rをオークションに出品、販売した男を児童ポルノ禁止法違反で摘発した。
(琉球新報) - 3月5日10時49分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050305-00000015-ryu-oki