2005年03月04日(金) 10時01分
牛肉輸入再開問題、米が追加データの提出拒否(読売新聞)
米国産牛肉の輸入再開を巡り、米国が求めていた肉質と骨の成熟度による月齢判別方法採用の条件として、日本側が要求した追加データの提出を、「輸入再開の遅れにつながる」として、米国が拒否する意向を示していることが3日、明らかになった。
米国の強硬姿勢は、今後、輸入再開条件を検証する食品安全委員会の審議に影響を与える可能性もある。
農水省と厚労省の専門家会合は2月8日、月齢判別方法を条件付きで容認した。ただ、統計専門家から、米国の提出したデータの信頼性に強い疑問が示されたため、「追加的検証または(輸入再開後の)検証が必要」との条件を付けた。
関係者によると、農水省などが追加データ提出を米国に打診したところ、米国は「これ以上輸入再開を遅らせるつもりか」などと強く反発し、逆に輸入再開の時期的なメドを示すように求めてきたという。
輸入再開条件も食品安全委の承認が必要だが、米国の姿勢により、米国が提示した判別法の信頼性に対する疑念が強まり、輸入再開がさらに遅れる可能性もある。
(読売新聞) - 3月4日10時1分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050304-00000201-yom-bus_all