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2005年03月02日(水) 20時51分

<阪神応援歌>「中虎連合会」会長らを著作権法違反で逮捕毎日新聞

 プロ野球・阪神タイガースの応援歌を作詞・作曲したと偽って著作権登録し、CDを販売したとして兵庫県警は2日、阪神の私設応援団「中虎(ちゅうとら)連合会」会長、大谷登志雄容疑者(43)と大手音楽ソフト会社「コロムビアミュージックエンタテインメント」(東京都)の音楽プロデューサー、森淑(きよし)容疑者(58)を著作権法違反(著作者名詐称)容疑で逮捕。コロムビア本社などを家宅捜索した。2人は容疑を否認している。同連合会には暴力団組員も所属していたといい、県警は著作権料が暴力団に流れていた可能性もあるとみて調べている。
 民事介入暴力に取り組む弁護士グループにファンから情報が寄せられ昨年12月に告発していた。
 調べでは、大谷容疑者と森容疑者は02年3月から今年1月にかけて、同社発売のCD「阪神タイガース選手別応援歌」の02年版と03年版に、作詞・作曲が「不詳」だった「ヒッティングマーチ1番」「同2番」について、「中虎連合会」が作詞・作曲したと偽り、日本音楽著作権協会(JASRAC)に著作権者として登録。同社にCD計12万3000枚を制作・販売させた疑い。同連合会にはこの2曲分の著作権料200万円を含め計2000万円が支払われたという。CDは1枚2940円。
 JASRACによると、CD1枚当たり税抜き販売価格の6%の著作権使用料が発生し、収録曲に応じて作詞・作曲者に使用料が支払われる。著作権の登録の際は、申請内容が虚偽かどうかの審査は行っていない。
 両曲は、選手が打席に立った時に歌われる応援歌で、1番が投手用、2番が野手用。「六甲おろし」と並んで長年親しまれている。告発した弁護士によると、79〜80年ごろ、当時の私設応援団のトランペット隊が映画音楽などを基に演奏し、徐々にメロディーや歌詞が定着。同社が01年に発売したCDでは作詞・作曲は「不詳」としていた。
 中虎連合会は関西16、関東10の傘下組織を持ち、会員は500人といわれる。阪神甲子園球場で巨人が優勝した02年に、原辰徳監督(当時)の胴上げより「六甲おろし」合唱を先にするよう球場長らを脅したとして幹部らが03年、兵庫県警に逮捕された。事件を受け昨年2月、甲子園球場からの暴力団などの追放を目的に「暴力団排除対策協議会」が発足している。
(毎日新聞) - 3月2日20時51分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050302-00000100-mai-soci