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2005年03月02日(水) 17時41分

阪神応援歌 「中虎連合会」元幹部らが著作権者と偽登録毎日新聞

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選手別応援歌が収録されたCD=小川昌宏写す    プロ野球・阪神タイガースの私設応援団「中虎連合会」の元幹部と大手音楽ソフト会社「コロムビアミュージックエンタテインメント」(東京都)の音楽ディレクターらが、阪神の応援歌を集めたCDに収録されている曲の一部を作詞・作曲したと偽り、著作権登録した疑いが強まったとして、兵庫県警は2日、著作権法違反(著作者名詐称)容疑で本格捜査に着手。同社など関係先の家宅捜索を始めた。元幹部とディレクター2人について、容疑が固まり次第、逮捕する方針。
 同連合会には暴力団員も所属していたといい、県警は著作権料が暴力団に流れていた可能性もあるとみて調べている。
 民事介入暴力に取り組む弁護士グループにタイガースファンから情報が寄せられ昨年12月に告発していた。告発状などによると、元幹部と音楽ディレクターは同社発売のCD「阪神タイガース選手別応援歌」(03年版は32曲収録)のうち、作詞・作曲が「不詳」だった「ヒッティングマーチ1番」「同2番」について、「中虎連合会」が作詞・作曲したと偽り、日本音楽著作権協会(JASRAC)に著作権者として02年3月登録。02年と03年、同社にCDを制作・販売させた疑い。CDは1枚2940円で、02年版の売り上げは2万8000枚。阪神が優勝した03年度は11万枚を記録した。
 JASRACによると、CD1枚あたり税抜き販売価格の6%の著作権使用料が発生し、収録曲に応じて作詞・作曲者に使用料が支払われる。著作権の登録の際は、申請内容が虚偽かどうかの審査は行っていない。
 両曲は、阪神の選手が打席に立った時に歌われる応援歌で、1番が投手用、2番が野手用。「六甲おろし」と並んで長年親しまれている。弁護士によると、79〜80年ごろ、当時の私設応援団のトランペット隊が映画音楽などを基に演奏を重ね、徐々にメロディーや歌詞が定着した。同社が01年に発売したCDでは作詞・作曲は「不詳」としていた。
 また、檜山進次郎選手ら最近のレギュラーメンバーの個別応援歌についても、作詞作曲者名が「中虎連合会」に変更されているという。別の音楽会社が選手別応援歌の携帯電話着信メロディー配信事業の準備中、不審点が浮かんだ。
 中虎連合会は関西16、関東10の傘下組織を持ち、会員は500人といわれる。阪神甲子園球場で巨人が優勝した02年に、原辰徳監督(当時)の胴上げより「六甲おろし」合唱を先にするよう球場長らを脅したとして幹部らが03年、兵庫県警に逮捕された。
 事件を受け昨年2月、甲子園球場からの暴力団などの追放を目的に「暴力団排除対策協議会」が発足している。
(毎日新聞) - 3月2日17時41分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050302-00000015-maip-soci