2005年03月01日(火) 00時52分
新司法試験、初年度の合格者は900—1100人に(読売新聞)
法務省の司法試験委員会(委員長・上谷清元大阪高裁長官)は28日、法科大学院の修了者が受験する新司法試験の初年度(2006年度)の合格者数を、900—1100人とすることを決めた。新試験と並行して実施される現試験の合格者数は500—600人とする。これにより、新試験の初年度の合格率は約40—50%になる。
同省は昨年秋、初年度の合格者数を新・現試験とも800人とし、約2300人の法科大学院定員に対する新試験の合格率を34%とする試算をまとめた。これに対し、法科大学院側が「合格率が低すぎる」と反発。学識経験者らでつくる同委員会は、法科大学院を新たな法曹養成制度の中心として定着させるという司法制度改革の理念も踏まえ、初年度から新試験の合格者数をより多くした。
また、2007年度は新試験を初年度の2倍程度、現試験を300人程度とする。ただ、初年度で不合格となった人が再受験することから、07年度の合格率は初年度に比べ、大幅に低下する見込み。両年度とも、最終的な合格者数は、試験終了後に受験者の得点分布などを分析して決める。
2008年度以降は未定だが、両試験の合格者数の差は広がり、2011年度から新試験に一本化される。
(読売新聞) - 3月1日0時52分更新
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